ザ・グランドファーザー : おじいちゃん

the grandfather

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2005.02.20

_ [立体][イベント][感想]WonderFestival 2005 Winter

enlargementhttp://www.kaiyodo.net/wf/05win/index.htm
降り続く氷雨は、夏に続いてのロングウォークを覚悟させるけれど、深夜に目覚めれば途絶える雨音。早朝再び降られもしたけれど、『ZooKeeper』の時空間スリップツールとしての機能の優秀さを感じながら苦もなく過ごす。時間経過を、ぽたりとタッチスクリーンを濡らす己の鼻汁で感じとる冬の未明。幾度か試みたものの、ピクトチャットは成立せず。列中では無印GBAとSPが半々ほど、フロントライトを増設した無印GBAやゲームボーイカラーの利用例もあって興味深かった。DSは、列に沿って歩いた限りでは見受けられず、列を同じくした隣人が結跏趺坐の姿勢でPSPにてムービー観賞に及んでいたのが印象に残る。何かアニメ。今回、会場が西棟から東棟に移ったのだけれど、多少混乱もあったような。ディーラー向けの(入場パスとして機能しない)パンフレット、開場前後のガレリアにおける、能動的な動線制御。誰でもはじめては緊張するというのか。今後も東棟での開催かしら。企業ブースの集まったDブロックを除いた全区画が見渡せたからか、目測を誤って、AからはじめてBブロックまで見終わったところで閉会の拍手が耳をつんざく運びとなった。昼頃、コミティア71とのバッティングが我慢ならず、コミティアに中抜けした事が響いているだけかもしれない。コミティアも思っていた通り内容の濃い、というかまだワンフェスと同じくエクスプロールの意識をもてる規模に納まっている催しであったので、同日開催でどちらもしっかり見ることは、まあしない方が幸せに近づけるのだろう。見知ったサークルをぽつ、ぽつと回って、後は全体を一回りするに留める。本来であれば気になったブースを片っ端から一冊づつ査収して、次への足がかりとするのが有意義だったのだけど、未だに同人誌即売会での、呼吸と同レイヤーで試し読みをしていく作法に馴染めなくて、どうも効率的でなく、止しておく。おぼろげな雰囲気すら満足につかめているとは思わないけれども、なんとはなしに、『大同人物語』的な史観に生きる人たちが時折見せる、ジャンル、あるいは性向としての創作へのすがめた視線の意味が判るような一角もあった。宗派対立? いや、『大同人物語』が一つの史観として機能しているであろうという予断の持ち方こそが同人誌ユニバースに対しての胡乱極まる外野ぶりを現しているのかもしれないし、多分いつもの、表層を撫でる類の感想。うん、押し並べて何にでも、自分の中で都合のいい劇的さを付与しようとするきらいは否定できない。甲斐性と節操からの遁走と合わせて、昂進していきたい方向性なのかもしれない。以下、気になったもの。例によってハレーション、手ぶれ、ピンボケの海となる。ディーラー / 作品名 / コメント。

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有明の朝は怪文書から始まる。QXGAのままなので、一応内容は判読できる、といい。頒布物に硬貨を同封するという惹起手法のアクロバティックさと主張内容のままならなさが、さっぱりわからない寂寥感と鬼気迫る感じを出していて切なげだ。地べたに置いてある、ビジブルなお金を拾う行為は、チラシの頒布云々を簡単に吹き飛ばして、灰色名前なネコババニュアンスが強くなりすぎる。内容に興味を牽かれた人にとって、むき出しの硬貨は警戒感と、世間体へのハードル(行列のすぐ横、公衆トイレの入り口とかにおいてあるのもひどい)にしかならないし、それを気にしない人にとっては、ただ地面に落ちている小銭でしかないだろう。結局、この頒布物が届くのは、内容に興味があって、かつむき出しの小銭が醸すキナ臭さを看過できる、非常なマイノリティだけなのじゃないか、それが作者の意図した対象だとしたら、それはそれで大したこと、とか思ってしばらく見ていたら、チラシから小銭を抜いてチラシだけ持っていく人と、小銭だけ持っていく人に別れて、わりと均衡していた。不意に人間てよくできている、と感じさせられる。なんでかガンダムSEEDのDVDのジャケットとか、山田正紀氏の書名を叫んでいる女の子とかが貼ってあるのは、なんだろう。それはフックになりうるのか。女の子の方は付随するプロフィールの突飛さ(「非萌え系つるぺた眼鏡娘。主要武器 : 知恵と勇気、50mm口径砂糖菓子砲弾」とか)から、はじめ怪文書の一部かと思ったのだけれど、『ライトノベル完全読本』に載っていたるりあ046氏のマンガの無断転載のようだ。ローカルな業界内で先鋭化しきった作品の1コマを抜き出して、地脈文脈を踏まえずに繰り出された際の効果は最早カオス理論の適用対象ぽく。

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海洋堂 / アッセンブルボーグ / 海洋堂も流行の可動素体に参入するのか。素体自体の名前が『アッセンブルボーグ』で、関節自体はリヴォルヴジョイントと称するみたい。TOYTRIBEレーベルからのリリース。実際に触ってみると、いわゆる球体関節(カタンドールの構造とかよくしらないのだけど、球体自身のサジタルな可動軸の上下にトランスアキシャルな可動軸が接続されて、一つの関節を構成しているアレ)にクキクキしたラチェット感がつけられていていい感じだ。実際に採用されるのは右側の画像のエヴァが一発目で、後ろのガンバスターはゲッター1や鉄人28号の系統に属するのか。てか、モノシャフトドライブっていつの間にかいわれなくなった。左右で可動範囲が違わないのなんて山口可動じゃない、なんて下らないことは思わないし言わないけれど、オラトリオ・タングラムのシリーズが大好きだった自分としては、あのピーキーさが単なる過渡期の産物として片付けられなければいいな、と思う。製品としてのクオリティ・コントロールまでピーキーだったのはすぐに片付けてほしいとこだけども。
あと、写真撮影禁止だったのだけど、タカラブースのミクロマン。マグネフォースは面白そうだ。意匠も今までの流れとはちょっと違ってかっこいい感じ、と思ったら篠原保デザインらしい。なるほど。アクロイヤーX2もあからさまだけど、かっこいい。何か蓄積されてきたオタク意匠ライブラリを、バクバク貪っている袋小路感は否めなくもないけども。あとプレデターも気になるな。

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KONAMI / リモートコントロールダンディSF / 心配だったリモダン続編だけども、コナミのプロデュースで、キャラクターはオシャレオールドフューチャー感が前面に出ていて、パッケージでの損は大分埋められている印象。訴求対象がぼやけている気がしないでもないけれど。メカに横山宏氏が噛んでいるのをはじめて知ったのだけど、SAFSそのまんまのロボがいて笑う。動いてるのを実際に見ると、サンドロット社の寒々しい画作りが健在なのは、はたしていいのかわるいのか。画像はイメージングの参考モデルと思しき展示物。こういうとこにお金かけるソフトって、一昔前はよくあった気がする。『ガングリフォン』を発売した時にHIGH-MACSのガレージキットのプレゼントキャンペーンをやったら、用意した数より応募数が少なかったとかって話があったような。

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13B/SPECTER`S / 斑鳩&烏帽子鳥 / RCベルグの、有名どころのメカ系ディーターが集まっている島で見つける。派手に白飛びを起こしていて無念な感じ。象牙仕上げの原型展示しかなかったのだけど、よもや烏帽子鳥の新作が出てくるとは思っていなかったので感激する。しかも斑鳩と同スケールぽい大きさのは見たことなかった。必ずキット化されるそうなので、これは夏に期待するほかない。や、かっこいい。

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瓦屋/オリジナル/顔の造形が気になった。目の表情に力がある感じ。ファンドっぽい?フォルモっぽい?ダルさに繋がるやわらかみのある造形に苦手意識があったのだけど、塗装までノペーとしていなければ大丈夫なようだ。

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みみかき犬 / オリジナル / 架空生物の骨格標本というアプローチは博物学の頃から続く古典的な切り口だけれど、筋肉系を付加してあるのが新鮮。末端部の造形はサイボーグぽいというか、外骨格ぽいニュアンスがあって、イージーなアカデミック方面への追求に落ちていなくていかす。筋繊維の表現が基本的に塗装でなされているように見たのだけど、塗装すげえ!と思うと同時にツルリとしたテクスチャが寂しいとも感じるのがままならない。

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軽音堂 / キャミィ / いつもバチバチに目を奪われながら買えずにいるキャミィ。このレオタードの表現を初めて見た時に受けた一年前の衝撃たるや、わりと比類ない。いつまでもあると思うな、というか再販も未確定だそうで、とりあえず夏に向けて肝に銘じておくことにする。4度目はない。

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てんこもりシステムズ / ペーパークラフト振り子時計 / 今回、最も揺さぶられた。一見、ハンズとかで売っていそうな、パルプボードから切り出して組むキットに見えるけれど、これのフレーム・歯車を含めた全てのパーツはペーパークラフトの手法に沿った箱組で設計・製作される。手仕事的熟練を要求しないよう、歯車であっても全て直線のみで構成している、とか、工作精度をカバーするためにメインシャフトをある程度調整できるように作ってあるとか、MG42を連想させるかっこよさ。歯車の中に逆転防止用のラチェットが入ってるとか、時計として最もシンプルな構造、そこから見出される構造美への志向、なんて事を立て板に水でプレゼンしてくれる作者の方の語りがまた大変に素敵で。「今度はハトも鳴くようになりますよ」といって、ふいごと笛のユニットを手でピーピーいわせている様子には本当、やられた。ホームグラウンドはコミケだそうで、今度の参加はわりと偶然だったみたい。出会えてよかった。コミケでは"蛍刻堂"という名前での活動になるようだ。

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genocide kitten / リップヴァーン・ウィンクル / ピント合ってない。ポッキリ手足におでこ靴の怪人ダブルブレスト女たる中尉の元々のキャラ造形のポテンシャルは勿論素晴らしいのだけど、立体へのトランスレートにあたって、平野耕太描くところのねじけ具合に、作者の愛着が絶妙に投射されているように見えて、すごくハイブリッドな魅力のある造型になっている。特に表情がもう、頭を抱えたい素敵さ。カートゥーン気味の半光沢とシワの付け方もいい。

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フェ部 / 神様 / 失物神、獅子舞なんかのヤオヨロジカルな神様群。画像が暗いのでわかりづらいのだけど、アレンジの具合がかっこいい。練り消しみたいなモソモソ感のある質感もおもしろい。ディスプレイに力が入っていたので、てっきりサイトがあるのだろうと思ったのだけど、名前が名前だからか見つけられなかった。ンンム。

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solid and ラブチョップ / Qコチャン / 2巻の表紙の折り返し辺りで使われてたモデル。だろうなあ。パッケージがウエダハジメスタイルを正しく踏まえてていいな。小サイズの方がマッチする気もするのだけど、まあ。あ、Qコチャンてわりとペーパークラフト向きかもしれない。頭部の形状のオレ解釈&見立てが鍵か。

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F・F・F / Fluch&Cynthia II / かっちりした作りがかっこいいフル可動もの。関節の見せ方が考えているのがいいな、逆にいえば見せ方に工夫の効くサイズを選択した、ということでもある。ブースで見たときにはどれくらい動くものか、その関節処理の巧みさもあってよく推し量れなかったのだけど、サイトを見るとべらぼうに動くようだ。

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あらあらこまった堂 / オレのワンダちゃん&リセットちゃん / 最初、いつ山本貴嗣がワンダちゃんを描いたんだろう、と思ってしまったけど、本当にそんな感じ。二昔前くらいの濃い目のマンガニュアンス、唇の色がキツすぎてすごくアナクロな色の紅をさしてるように見えてしまうというか、そういう80年代アイドル、いや、榊原郁恵辺りをイメージソースとして引っ張ってきた、狙い済ました作りと見て、控えめなプロポーションやぷっくらした唇もうまく作ってるなあ、面白い!いかすとか思っていた。どういう流れから出てきたものなのか気になったので、サイトの記事を見る。と、どうもワンダちゃんは飛行機モデラーの人のフィギュア処女作で、リセットちゃんは2作目みたいだ。あー、そうすると期せずして穿った見方になってしまったな。でも、フィギュアプロパー以外からの女体への意識の呈示という意味で新鮮だし、なによりよくできている。リセットちゃんのお腹のたるみとか、老獪なエロス表現の乗せ方が尋常ではない。
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